いまここにある、未知。

11月2日、月曜日。
朝、ようちえんに来ると、
「なにか」がやってきた跡がそこかしこに・・・。
これはたいへん、いち大事。
「〇〇とちゃう？」
「あ、こんなとこになんかある」
「えー、なにこれ？！」
「みつけた！」
異変に気づいた年長の子どもたちが右往左往し、
そのただならぬ雰囲気に年少の子どもたちが
たちまち飲み込まれていく。

園内に残されたさまざまな「落し物」を手に手に、
全かぞくが集まって緊急会議が始まった。
今年は「かぞく」でくらしているせいか、
「まんなかぐみ」の子どもたちからも
みつけたものの報告や、
頭をフル回転させて考えた推察が飛び交う。
黙って推移を見守る子どもたちからは、
緊張感と好奇心がひしひしと伝わってきます。

謎を解く鍵は、宇宙のとある人物（？）から
届けられた一枚の手紙にあるらしい。
手紙の主に返事を送ろう。
質問しよう、そうしよう。
あれはどうなっている？
これはこういうこと？
聞きたいことがありすぎて困っちゃう。

宇宙の人（？）との交信手段は、手書きの手紙。
これは「リアル」なできごとだから、
ぼくたちの思いが伝わる手書きがいい。
手紙が届かない心配はゼロ。
必ず届くと信じてる。
届かないかも？なんて思う人は
ここには一人もいない。

いま、目の前に起こったできごとを素直に受け入れる。
真っ青な秋の空のように、一点の曇りなく信じる。
そうすれば、次になにをするべきか、ぼくらはわかる。
明日、どんな返事が来るかな。
（そんなことはどうでもいい！）