はまようちえん二十四節季



子どもに、ケガをする自由を。


4月12日火曜日晴れ。
前日の入園式で迎えたようちえんかぞく
新入園児69名を加え、始業式を行いました。
これでようやく今年度のフルメンバーが揃い、
2016バージョンのはまようがスタートします。

15名の新入園児を迎えてひとあしお先にスタートしている
ナーサリーかぞくでは、少しずつ子どもたちも
新しい環境・先生に慣れてきつつあります。
認定こども園2年目となる今年度は、
0歳〜5歳までの子ども211名と、スタッフ総勢46名が、
新たなはまようかぞくとなりました。
今年もまたいつものようにスタートできたことを
うれしく、また心からありがたく思っています。

はまようは、いろいろな点で
「一般的な幼稚園(認定こども園)」と異なる園だと
日頃から説明しています。
それ故に、そのひとつの事柄が、ある人には魅力的に写り、
またある人には心配のタネになるようです。
たとえば、はまようでは「ケガやケンカは
育ちの好機」と明言しています。
子どもの育ちを味わい豊かにする、
無くてもいいけどあってもよいスパイスだと
考えています。

はまようちえん入園式の日にあった、こんなエピソード。
築山の石垣に子どもを登らせて、
下から子どもが滑落しないように見守っている
お父さんお母さんたちに、
園長がこんな声をかけさせていただきました。

はまようでは、子どもの要求を受けて
保育者が石垣に子どもを上げることはしません。
なぜならそれは、
まず第一に子どもがじぶんのチカラを使って
あそぶことを妨げていることになり、
第二に、そうしてわざわざ大人が子どもの危険を招き、
落下防止のために大人がそこで釘付けになるからです、と。

250余年前に、異国の哲学者が説いたのは
「子どもを不幸にするいちばん簡単な方法・・・
好きなものを好きなように手に入れさせること」。
実は、こうして大人が「よかれと思って」
「子どもに寄り添った」結果、
かえって不具合を招き寄せる構図になっていることは、
案外少なくないのかもしれません。

私たちは、子どもが自発的に好奇心をもって
みずから体験しようとする「スリル」のあるあそびには寛容です。
意思と意思がぶつかり、とっくみあいのケンカになる、
たましいの「自然なふるまい」について寛容です。
そして、このふたつの体験には、
ケガというリスクはつきものです。
しかしはまようは、そうした自由感あふれる体験こそが
子どもをたくまくしく、真に賢く育てることに
つながるのだと信じています。

今年も、一人ひとりの子どもが豊かに育つ
生きた体験ができるよう、
可能な限り整えた園舎・園庭*のなかで、
さらにグレードアップしたスタッフが、
素敵な日々を紡いでいくことにベストを尽くします。

保護者の皆さま、一年間どうぞよろしくお願いいたします。

*新しい園舎・園庭が、
 2015年度のこども環境学会こども環境デザイン奨励賞を授賞。
 今月授賞式に行って来ます。




はまようちえん
はまようちえん
曜日 週数 行事 降園時刻
11 1 入園式 11:00
12 1 始業式 11:30
13 1 給食はじまり 13:00
13 1 1号認定うさぎtime(預かり保育)始まり 13:00
14 1 年中長体育あそび始まり 14:00
14 1 家庭訪問開始(20日まで) 14:00
19 2 かぞく懇談(ほし・つき) 14:00
20 2 かぞく懇談(やま) 13:00
22 2 かぞく懇談(うみ・かぜ) 14:00
23 2 OPENDAY -
26 3 かぞく懇談(たいよう・そら) 14:00
27 3 4月うまれのおたんじょうかい 13:00

はまようちえん
曜日 週数 行事
1 1 入園・進級を祝う会
23 4 OPENDAY


はまようちえん
はまようちえん