はまようの運動会は、毎年10月の
第一土曜日と決まっています。
暦の巡りで、今年はもっとも遅い7日の開催。
週間天気予報では当日の雨マークが消えず、
「雨天決行」のはまようの基本原則に
誰もがハラハラした直前一週間でした。

今年のテーマはサッカーがモチーフの「はまりーぐ」。
「絶対に負けられない戦いが僕らにもある」と、
断固として勝ち負けにこだわるスピリッツを
前面に打ち出して、熱く戦うことをねらいにしました。

本番までの練習期間もリレーと綱引きで勝ち点を競い、
点数を数えて毎週のチャンピオンを決定。
週を重ねるごとに子どもたちの間で
「ぜったい勝つ」という言葉が飛び交うようになりました。

じぶんたちで作った
応援のかけ声「チャント」も、
日に日にノリがよくなって、
声が大きくなっていきました。

身の丈にあったステージ。
心から楽しめる内容。
任され、じぶんたちで
つくることによって
強化される主体性と責任感。

運動会という「チーム一丸」となって
目標にむかうプロセスのなかで、
子どもたちが日に日に変わっていく
様子がよく見えた今年でした。

その変容をひと言で言えば「力強さ」。

なかには、運動が苦手でようちえんに行きたく
なくなった子どももいました。私たちは、そんな
子たちにも無理強いはせず、気持ちを
肯定的に受けとめて、じっくりと待ちます。

そうして迎えた本番。
夜半には止む予報だった雨が朝から降り止まず、
文字通り「雨天決行」の運動会に。

ここまで培ってきた「力強さ」は本物か、
そう天から試されるかのような天候。

途中中断を余儀なくされるほど雨足が強くなり、
地面は激しくぬかるみましたが、
ふだんから泥んこになって遊ぶ子どもたちの
心は折れることなく、
たくましく演技や競技をやり遂げてくれました。
雨などものともしない、力強い子どもたち。
組体操で見せた、これまで見たこともない
一人ひとりの真剣な眼差し。
どれほど彼らにとって、この運動会が
大きな自信になったでしょうか。

困難を越えてつかみ取った栄光にこそ価値がある。
私たちは、この大きな体験を乗り越えた
子どもたちを誇りに思います。
そして、雨のなか最後まで子どもたちを
見守ってくださったすべての保護者の皆さまに、
心から感謝いたします。