11月に入り日に日に気温が下がり、
園庭の樹木も紅葉が始まっています。
季節は今年も予定通り、秋を経て冬に向かう模様です。

しかし世界では予想外の災いが起こり、
いつ収束するのか誰にもわからない状況が、
依然として継続中。
そんななか、我が国では総理大臣が替わったり、
海の向こうでは次期大統領選が
歴史的な僅差で競り合っていたり、
欧州地域では再びロックダウンが始まったり、
世界はまるで、落ち着く術を見失ったかのようです。

はまようでは、運動会から始まった
秋の行事ラッシュを経てようやく例年のペースを取り戻し、
子どもたちも身体と頭と心をフル回転させて、
じぶんの興味のあることに没頭するようになりました。

そして今年もいよいよ、
「見えない何か」が
ようちえんに降りてきて、
子どもたちの好奇心や探究心が
一気に弾けているところ。
今秋は、珍しく、
子どもたちにも馴染みのある
「ニンジャ｣が
コンタクトをしてきたようだけれど、
目に見える相手ではないので、
背の高さは？
どんな姿をしているの？とか、
あれこれ妄想をふくらませているようです。

そして届いた手紙に書かれたメッセージを
解読しようと一生懸命考えて、
想像したこと、思いついたことなどを
口々に発言しあって、
いまここに起きた事実のひとつひとつに
期待をもって関わろうとしています。
まるで未来をその手で切り拓くように。

陳腐な言い方だけど、
私たちは未来を予測できたことなど、
これまで一度もない。
なのに大人になれば、余計な経験が邪魔をして、
いまここを楽しむことをせずに、
正解を求めたり、結果ばかりを気にしたりして、
思ったまま感じたままに行動することを
見失ってしまいます。

計画や目標を立てず、結果を顧みず、
いま起きている目の前の事実に、
じぶんなりに全力で立ち向かう。
子どもたちのように。

本当に陳腐な言い方だけど、
そうすればきっと、希望ある未来は開けると思うのです。