はまようちえん二十四節季


願う思い。祈る気持ち。
気象庁によるとこの夏(6~8月)は、
観測史上最も暑かった昨年一昨年を上回り、
平年より2.36度高い
過去最高の平均気温だったそうです。

そんな酷暑のなか、はまよう家族たちは
「夏パス」で関西・大阪万博に通ったり、
海や川で泳いだり、キャンプに行ったり
旅行をしたり、さまざまに夏を満喫されたようです。

なかにはお盆の帰省を兼ねた
旅行も少なからず見受けられます。
はまよう家族のなかにはもちろん、
田舎(帰省先)がある人と無い人がありますね。

田舎の無い人は、いわゆる地元で生まれ育った人。
地元を愛し、家族が近くにいつもいて、
変わらない毎日と変わりゆく町の歴史を
日頃から肌身で感じて自身の成長の
歴史をこの場所に刻んでゆく。

いっぽう田舎がある人は、自分の実家をそう呼ぶ人と、
親のふるさとをそう呼ぶ人とがいます。
どちらも帰省は、久しぶりに会う人や風景に
時の流れを感じながら、自身の来た道を
ふりかえる時間になるのかもしれません。

「なつやすみの思い出」を拝見し、
田舎のある無しに関わらず、それぞれの家族が
じぶんのスタイルで夏を楽しんだ様子が知れ、
うれしく思いました。

はまようちえん私たち(ハタ・ユキ)も、旅先や移動中、
幼児を連れた国内外の家族とすれ違ったり、
しばらく同じ空間、同じ時間を共有する
機会がありました。

飛行機の中で騒ぎ立てる子どもに困惑し、
どうしてよいかわからない親。
そうした事態にならないようにあらかじめ
日頃から厳しい視線を送っているだろう親。
子煩悩な優しい父。
疲労を隠さない母。

子育ての終わった私たちは、その姿をすべて
微笑ましく受けとめられるのですが、
ご本人たちにとってはいたって切実な問題。
バカンスが楽しいものになるか呪われたものに
なるかの瀬戸際ですからね。

そこで気づいたことは、洋の東西南北を問わず、
子育て中の家族には多くの共通点があるなあ、
ということでした。

ひと言で言うと、子育てはつくづく、
親の願う思いと祈る気持ちの間で揺れ動く
営みなのだと思ったのです。

願いは具体的な手の届く場所にあり、
手を伸ばせばふれることのできるものであり、
それゆえ強く子どもに発信しがちなもの。
祈りはもはや物事の事象は手の中に無く、
どうなるかまったくわからない先の見通せない
なかにあって、それでもなおかつこうあって
ほしいと念ずる行為ともいえます。

けれど願いが強すぎれば、子どもには重圧と
なってのしかかります。
祈りが強すぎれば、今度は親の主体性を
手放しすぎてしまう。
だからこそ、子育ては両者のあいだを
たえず行ったり来たり揺れ動くもの。

現代はなにもかもエビデンスや確証を
求められ、正しいものにしか公正は宿らないと
思い込み、とかく人々は正解を求めがちです。
あたかも子育てにまで正答があるかのように。

あいまいな印象や、予感や感想は、
個人的な戯れ言として回収されてしまう。
果たしてそれでいいのでしょうか。
個人的な思念や客観性のない感覚には
価値はないのでしょうか。

私たちはあまりにも長く、
正答を求められて大人になってきました。
しかし世界には真の正答はなく、
世の中は絶えず混沌として流れているのだと
気づかされます。

子どもという未知の存在を前にして、
何が正しくて何が誤りかなんて、
わからなくて当然です。
だとするなら子育ては、
願いながら迷い、祈りながら待つことを
たえず往還しながら、
そのときどきの感覚を信じて、
できることを重ねていくしかないと思うのです。
ただしそれは傍観や放置ではなく。

旅の先々で出会った家族たちを眺めながら、
こんなことを思い巡らせたのでした。




はまようちえん
はまようちえん
曜日 行事 降園時刻
1 令和8年度 1号認定児入園願書受付開始 14:00
4 第2回あおぞらまつり 延期日:5日(日) -
7 子育てあのね 14:00
8 10月うまれのおたんじょうかい 14:00
9 さんまパーティー(つよく・かしこく) 14:00
10 さんまパーティー(うつくしく) 14:00
11 OPENDAY -
14 親子学級 14:00
15 年長 里山遠足 予備日:16日(木) 14:00
(年長児15:00)
18〜
19
土〜
園庭キャンプ -
20 年中・年少おいもほり遠足(うつくしく) 14:00
21 かぞく懇談(つよく・かしこく) 14:00
23 かぞく懇談(うつくしく) 14:00
27 年中・年少おいもほり遠足(つよく・かしこく) 14:00

はまようちえん
曜日 行事
4 第2回あおぞらまつり 延期日:5日(日)
7 子育てあのね
10 さんまパーティー
11 OPENDAY
14 親子学級
18〜
19
土〜
園庭キャンプ

はまようちえん
はまようちえん