10月の第一土曜日は、運動会の日。
今年は3年ぶりにお天気の心配をすることなく、
爽やかな秋晴れの下、第66回運動会が開催されました。

今年のテーマは
『はまようハッピーダンスフェス
〜新たな時代だ！Go! Fight! Win! 〜』。
今年の子どもたちのカラーにあわせて、
運動会が心底彼らのものになるように
先生たちが決めました。

子ども達が振り付け練習したノリノリの
応援ダンスが運動会全体をヒップに盛り上げ、
先生たちのサプライズダンス、
保護者チームの息のあったソーラン節が
花を添えました。
それはそれは「これぞはまよう」といえる、
会場全体が一体感のあるハッピーな運動会となり、
多くの保護者の方から「いままでで最高」と
言っていただけました。

入退場門や得点ボード、
横断幕、大漁旗（！）は
今年も保護者企画団の皆さまの
渾身の力作となり、
会場を華やかに彩ってくださいました。
ありがとうございました。

さて、その運動会のエピソード。
最終種目の
「かぞく対抗リレー」の一組では、
練習で最下位ばかりだったチームが
ゴール前の接戦を制して
見事に勝利しました。
勝因を担任の先生に尋ねたところ、
「練習で敗因を分析した"作戦"が奏功した」
「練習とは違う本番の環境や空気感に影響された｣
「運動会という舞台が勝敗を意識させた」
と、敗戦から学んだ準備と
当日の場の力がチームを後押ししたようでした。

二組の勝利チームは練習から無敵を誇ったため、
本番前に一度負けを経験する「配慮」が施され、
さらに勝利への意識が高まったとか。

逆に練習でいつも最下位だったチームには、
一度勝つ経験をする「配慮」が施され、
「勝つことの喜びを感じ、なぜ勝てたのかという分析｣を
はじめ、本番直前の練習ではついに1位に。
その勢いで意気揚々と本番に臨んだものの
結果は3位。当然失意の涙にくれる人もいましたが、
二組のとなりかぞくの応援に切り替える人もいたそうです。

勝って喜び、負けて泣く。
素直な「感情｣を表出させることができるのは、
そこに至る「知性｣が育っているからです。
リレーは競走を「教材」に、
子どもたちの心情・意欲・態度を
シンプルに育てる「場」です。
「なんで勝てないんやろう｣
「どうしたら勝てるかな」
「勝つために応援しよう」
敗因を探して分析し対策を立てて次に活かす。
問題解決のサイクルをシンプルに実践する子どもたち。
そのプロセス（過程）にどっぷりと浸かり、
心とアタマを存分に使うことが
言うまでもなくこの競技の本質。
足の速さを言祝ぐだけじゃないんですよね。

こんな学びと育ちを経ている子どもたちが
小学校に上がると、単独で「よーいどん｣と
一直線に走って終わるのは、なんだか
もったいないよねー。

（このお話のおまけ）
三歳児は、つなひきで優勝したチームも、
なんだか喜びの表現が素っ気なかったと気づいた方も
いらっしゃるかな。これこそが、育ちの「段差」。
無理矢理喜ばせることをカタチとして教えることを
良しとしないのがはまよう流なのです。