はまようちえん二十四節季


運動会というよりも。
幼稚園における現在の運動会は、
お遊戯会に端を発する系譜と、
小学校教育の運動会の焼き直しの系譜があると推察します。

はまようではそのどちらでも無い、
幼児期にふさわしい「運動会」の在り方を
この9年考え続け、毎年試行錯誤してきました。

そのためにはまず、これまでの運動会という
既成概念を疑うことから始めなければなりません。
なぜ幼稚園教育のなかに当たり前のように、
運動会は位置付いているのか?
それは本質的に必然性があることなのか?

その問いは、幼児教育の本質をほんの少し掘り下げる
だけで明らかになります。
すなわち、運動会を催して保護者を感動させることは
本質的な幼児教育の目標として、
まったく存在しないという真実に突き当たるからです。

重要なことは、幼児期にふさわしい体験となっているか?

はまようちえん幼児期の教育にとって大事なことは、
子どもたちが、先生の援助の下で主体性を
発揮して活動を展開していくことです。
子ども一人ひとりが体験の主人公になり、
じぶんだけの物語を編んでゆくことです。
それは、先生が計画したとおりに
正しく行わせることを目的とした
活動では育たないものです。

幼児一人ひとりが協力して活動をつくり、
目標を定め(やりたいことを選択し)、行動し、
その結果に一喜一憂するプロセスにこそ、
幼児期における大きな学びがあり、
成長があります。

先生は子どもの自発的な学びが生まれやすく
展開しやすいように意図して環境をしつらえ、
環境に関わる子どもの内面を読み解くことに傾注します。

今年の「はまようCARグランプリ」は、
春から日々成長してきた子どもたちが
関心を持っていること、意欲的に取り組めること、
育っている力、育とうとしている芽を先生たちが読み解き、
テーマを設定して子どもたちに問いかけることから始まりました。

そうして投げられた「問い」に、
数々の子どものひらめき、提案、思いつき、
思いこみが積み上がって「完成」した当日。
そこにはもはや、「運動会」という概念は
重要ではありませんでした。

子どもたちがじぶんの好きや得意を生かし協働し、
からだとあたまを使って創造してゆく「アート」だと
言っても過言では無いでしょう。

必要だった要素は、子ども一人ひとりがこれまでの
園生活のなかで積み重ねてきた生きた体験であり、経験です。
一人ひとり異なる体験と経験がひとつの目的に向かうとき、
思いもよらないアイデアの組み合わせが生まれ、
必然性をもってカタチができあがっていきます。
そこには幼児期ならではの発想や工夫や思考が反映されています。

私たち大人は、そうして生み出された子どもの世界に
驚き、喜び、肯定するだけでいいのです。

どんな種目に出るとか出ないとか、ひとつしか出番が無いとか、
それが損だとか可哀想とか、
親が願う子どもの姿と一致しないからといって
嘆いたり怒ったりする必要などまったくありません。
だって望むことは子どもの心身の成長であり、
彼らが幸せな生涯を送ってほしいという願いでしょう?

そうだとするなら、主体的にじぶんを生きる子どもたちを
ただただ温かく見守り肯定することが
大人に求められる構えに他なりません。

子どもたちのなかに潜んでいる感性や能力は、
まだまだこんなもんじゃないですよ。
次は、想像力が一気に爆発する芸術の秋。
今年はどんな未知との遭遇が待っているのか、
ご期待ください。




はまようちえん
はまようちえん
曜日 行事 降園時刻
2〜
4
月〜
年中長 保育参観 13:00、14:00
3 親子学級 14:00
6 うんどうかい準備のため
1号昼うさぎtimeありません
13:00
7 第70回 うんどうかい -
10 1号認定児 うんどうかい代休 -
11 10月うまれのおたんじょうかい 13:00
13 かぞく懇談(ほし・やま・そら) 14:00
14 令和6年度ナーサリーかぞく(ルーム)
入園募集説明会
-
16 かぞく懇談(たいよう・うみ・つき・かぜ) 14:00
18 年長 里山遠足
(年中少13:00降園、年長15:00降園)
13:00、15:00
21〜
22
土〜
園庭キャンプ -
24 子育てあのね 14:00
25 年中少 いもほり遠足
    (すずらん・くるみチーム)
13:00、14:00
26 年中少 いもほり遠足
    (れんげ・どんぐりチーム)
14:00

はまようちえん
曜日 行事
7 第70回 うんどうかい
14 令和6年度ナーサリーかぞく(ルーム)
入園募集説明会
21〜
22
土〜
園庭キャンプ
24 子育てあのね
28 かぞく懇談

はまようちえん
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