はまようちえん二十四節季


子どもは大人のために生きるのでは無い。
2002年以前。
6月になると始まるのは
年長児の鼓笛隊の練習でした。
晴れると汗がにじむ炎天下で、
額から汗を滴らせながら、
先生の号令一下、
懸命に行進の練習から始めるのでした。
なんのために?

それは、10月の運動会で父母に
立派な演奏と隊列行進を披露するため。
つまり、親の予想を超える
立派な子どもの姿を見せて
親を感動させることが目的でした。
それには4か月もの練習期間が
必要だったのです。

はまようちえんちょっと待った。
ほんとにそれでいいのか?

それがかけがえのない幼児期に、
一人ひとりの
「人格形成の基礎を培う」ために
何よりも優先してしなければならないことなのか?
それは本当に、今の時代の
子どもの成長発達に
必要な体験なのか?

20年前にわれわれは、
そのことについて議論し、
鼓笛の廃止を決断しました。
(鼓笛廃止反対の親と
相当の時間の対話を要しました)

子どもの達成したことを見せる
「サクセス保育」から、
子どもの育ちの過程を優先する
「プロセス保育」へ。
親を感動させるための保育ではなく、
一人ひとりの子どもの
主体的な育ちを保障する、
子どもにとって意味のある保育へ。

そのためにはまず、
子どもがやりたいことを自分で選び
思う存分できる自由な時間と
魅力的な環境が必要です。

鼓笛の練習をやめて生まれた時間は、
夏ならではの水と泥にまみれる
気持ちの良い開放的な遊びの時間に変わり、
今では夏の訪れを彩る、
はまようの風物詩となりました。

春から新しい環境になり、
子どもにとってようやく
安心できる場となったようちえんで、
さらにじぶんを開放する機会として
水遊び泥んこ遊びは格好の自然体験。

幼児期にこそ意味のあるこの遊びを
服が汚れるからとかバイ菌がつくからとか、
大人の都合や善意の脅迫で
禁止することは、
今しかできない貴重な体験を奪うことになります。

今年も合計特殊出生率が過去最低を更新した
この国で、子どもたち一人ひとりは
なお一層大切に育てられなければならないはず。
だからこそ、わたしたちは、
子どもを大切に育てるという意味を
本心から真剣に考えなければなりません。
子どもは大人を喜ばせるために
生きているわけじゃないのだから。




はまようちえん
はまようちえん
曜日 行事 降園時刻
1 王子動物園親子遠足 -
3 1号認定児 王子動物園親子遠足代休日 -
5 内科検診(たいよう)
たいようかぞく14:30降園、
ほし・やま・そら・かぜ・つき・うみ13:00降園
13:00、
14:30
7 ランチ会(たいよう・うみ) 14:00
10 ランチ会(つき・かぜ) 14:00
11 ランチ会(やま・そら)
親子学級
14:00
12 6月うまれのおたんじょうかい 13:00
13 親子ふれあい体育あそび参観 14:00
14 ランチ会(ほし) 14:00
16 父の日ハイキング -
19 歯科検診 13:00
20 子育てあのね 14:00
25 - 個人懇談(6月25日〜7月1日まで) -
29 OPENDAY -

はまようちえん
曜日 行事
1 王子動物園親子遠足
5 内科検診
15 かぞく懇談
19 歯科検診
20 子育てあのね
29 OPENDAY

はまようちえん
はまようちえん