11月 霜月 November 2006
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「美しい国」なんて、カンタンだ。
「美しい国」という言葉をよく目にする近頃。昨年も同じようなことを書きましたが、この時季になると年々秋という季節が短くなってきているように感じます。子どもたちが大人になったとき「かつてわが国にも美しい四季があった」と過去形で語られる日が来ないことを祈るばかり▼いや、祈るだけではイケマセン。もちろん普段から省エネやゴミを減らす暮らしを心がけることが今どきのナウでロハスな大人の努めです。そしてもうひとつ、子どもを自然の中に連れ出すことも美しい国を守るためには忘れてはならない大人のしごとです▼そうは言っても、自然の中で子どもに教えることが何もできないと嘆く私たちに、レイチェル・カーソンはこんなアドバイスしてくれています。「わたしは、子どもにとっても、どのようにして子どもを教育すべきか頭をなやませている親にとっても、「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではないと固く信じています。」▼幼稚園では先月はおいもほりに行き、今月は自然の多い公園に遠足に出かけます。作品展では、自然物を使って親子でつくる場も設けます。幼少期に自然とふれあう心地よさを体験することは、教室ではできないかけがえのない学びをもたらしてくれます▼今月は4連休もあり、自然の中に出かけるには絶好の季節。幼稚園ではテントや寝袋など、キャンプ用具の貸し出しも行っています。すべての親子が自然のなかで、センス・オブ・ワンダー(神秘さや不思議さに目を見はる感性)を開けば、この先100年美しい国なんてカンタンにできそうだと思いませんか。 引用文出典 レイチェル・カーソン著 上遠恵子訳「センス・オブ・ワンダー」新潮社 レイチェル・カーソン日本協会 今月の予定
四ノ宮浩監督の新作「(仮)-天国の子どもたち-」 セーブザチルドレン unicef 日本国際ボランティアセンター ピースウインズ・ジャパン |
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