子どもを訪ねてわかること。
6月2日月曜日の朝の風景。
実は、昨年も6月のトップ写真は「パトロール隊」でした。
コラムのタイトルは「ひとつの心、ひとつの仲間。」。
それが一年を経て、大きく舵をきった今年のことを、
今月はご紹介したいと思います。
まず写真を見て気づくことは、
人数とTシャツと帽子の色の違い。
今年は異年齢クラスを始めたため、年長児が5クラスに
分散しているせいで帽子が5色揃っています。
いわば各クラスから選抜された特別部隊となっている。
なので人数もおのずと多くなっています。
となると、これでこの時期に声をあわせようってのは、
昨年以上に難しいはず。
ところがどうでしょう。
意外にもまとまって声を出しています。
今年は「クラスが一丸となる」とか
「ひとつの仲間になる」といった、
昨年まで重点的に扱われてきたねらいが後退し、
一人ひとりの育ちにフォーカスすることに重点をおいて
先生は子どもたちに関わっています。
実は今年もパトロール隊は最初は崩壊寸前の事態にも
陥っていました。そこから話し合いを重ね、
体勢をじぶんたちで立て直しはじめたのが
ここ最近の姿です。
こういった子どもの姿を見て、私たちはあらためて
子どもの育ちに対するじぶんの見方をふりかえるのです。
「仲間」って能動的につくりあげるものではなく、
一人ひとりの個の育ちが集まって自然に成って
いくものなのかも、ってね。
子どもから学ぶ、とよく聴きます。
きれいな言葉すぎてあまり好きでは無いのですが、
このようなエピソードを知ってしまうと
思わずそんなフレーズが浮かんでしまいますね。
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