初遊び、初回り。

　１月10日、晴れ。
　いつもの「おはようございます」に続けて「あけましておめでとうございます。ことしもよろしくおねがいします」のあいさつを交わしあい、2013年も平穏に清々しく、子どもたちを迎えることができるスタートとなりました。感謝。

　朝の園庭には、長期休みを待ちわびたように友だちを誘い合って群れて遊ぶ姿があちらこちらに見られます。いつもよりも、それはちょっぴり色濃く。そしてよく見ると、その群れは同じ色の帽子を被った「気の置けない友」同士のつながりになっています。一年の４分の３を過ごして、離れていたら恋しくなるほどの仲に、友だち関係が熟した証拠が３歳から５歳まで、それぞれに見て取れます。いつもの遊びに加えて駒回しや羽根つき、だるま落としに福笑いなどの正月遊びコーナーも用意された園庭は、さながらお祭りのような賑やかさ。幼稚園の園庭は、子どもが遊んでこそ絵になるなあ、とあらためて感じました。

　新しく買ってもらった自慢の靴や、冬休み中に磨いたなわとびや鉄棒の腕を先生に見せたい子どももいます。「こっち来て」と腕を捕られて連れて行かれたのは鉄棒の場所。上の写真は、鉄棒にぶら下がった状態から脚を持ち上げて連続回転の逆上がりができるようになった３歳の女の子。２学期に山の鉄棒で年長の子どもたちや大人がぶら下がり逆上がりをしているのを見ていたのでしょうか。それにしてはフォームが独創的すぎます（笑）彼女は、誰にも真似のできなじぶんだけのフォームで、じぶんの背丈よりも高い鉄棒で連続逆上がりができるようなり、それを見た友だちや先生が驚きの声を返して来ることが楽しくてしかたがないようでした。

　そんなことで盛り上がっているいっぽうで、ウサギのさくちゃんに大声で新年のあいさつをして、たまさかさくらちゃんの頭がこくりとタイミング良くおじぎをしたのを見て「おー、、、あけましておめでとう、したあ！」と大まじめに驚く年長男児がいたりして。そんなわずかな朝の時間を見るだけで、今年もはまようキッズは面白く多様な体験に、たくさん心を動かしてくれるのだろうな、とうれしい予感がしました。

　さあ、幸先のよい新年が回り出しました。子どもたちはのっけからフル回転であそんでます。大人はどうですか。正月ボケなんてしてませんか。体調はオーケー？笑って、泣いて、怒って、驚いて・・・たくさん心が動く子どもたちと今年もいっぱい心を動かして遊びましょう。

　　あらためまして、今年一年よろしくお願いいたします。